タイの首都バンコクで観光客が与えた菓子などを食べ過ぎて、通常のおよそ3倍の体重にまで太ってしまったサルが保護され、ダイエットプログラムを受けることになりました。

保護されたのは観光地として知られるバンコクの水上マーケット近くに住み着いていた野生の雄のサルです。このサルは、観光客が与えたり残したりした菓子や清涼飲料水など、高カロリーな食べ物をとり続け、
一目見ただけではサルとはわからないほどぜい肉がつき、歩くと左右に大きく揺れるおなかが地面についてしまうほど太っています。

地元の人たちからは「太っちょおじさん」という愛称で呼ばれ、映像がインターネット上で広がるなど親しまれていましたが、体重が通常のおよそ3倍の25キロ余りに達し、
このままでは糖尿病や心臓病の恐れがあるとして、このほど自然保護当局に保護されました。

保護施設では獣医師の指導のもと、野菜や果物を中心に量を制限した食事を1日2回与えられるダイエットプログラムを受け、減量に成功すれば野生に戻されるということです。

タイではバンコクをはじめ、各地で野生のサルとのふれあいが観光客の人気を集めていますが、今回のように人が与えた高カロリーのエサによって肥満になるケースもあり、
自然保護当局は甘いものやスナック菓子などは与えないよう呼びかけています。

タイのメタボのサル 
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20170520/K10010988621_1705200849_1705200857_01_02.jpg

配信 5月20日 8時57分

NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170520/k10010988621000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002