【問】最近T-14という125mm砲の露戦車が配備されたけど10式と比較してどうなの?
【答】暗視能力が段違いなので夜間戦闘にもちこめば一方的にぼこれます
-----
★『戦車の戦う技術』(サイエンスアイ新書/木元寛明元陸自連隊長)★

【攻撃】
 ■10式120mm滑空砲は秒速1.5km。砲弾は弾心に人工物では最も硬いタングステンを使用
 ■90式以降は車長と砲手でそれぞれ別々の敵に狙いをつけ一発発射後即そこを撃つことができる。
 ■暗視能力:90式→3000m、露T-80→1000m
 ■携帯砲弾は大体40発程度。1発20kg前後。

【機動】
 ■砲塔と車体を切り離すのには約1時間。戦車回収車のクレーンを使う。
 ■米C5を使えば戦車2両を同時に運べる
 ■現在戦車の平均的燃費は1L500m。1000Lあるので500km自走できる。

【ロシア軍】
 ■第4次中東戦争でイスラエルの戦車110両のうち85両が3分間で壊滅(エル・フェルダン戦)。
  エジプトの対戦車火器(ロシア製)の威力が証明され「戦車無用論」が興隆。

 ■ロシアの戦車はとにかく火力重視。常に西側よりわずかだが大きな砲を使う。そのため
  乗員環境が悪く戦車兵は身長が165cm以下が基準。

 ■ロシア戦車には防御に致命的欠陥がある。砲弾と装薬が別になっていて装薬が砲手の下に
  貯めて置くようになっている。そのため対戦車溜弾(HEAT)が当たると熱で装薬が大爆発して
  砲塔がふっとぶ。湾岸戦争(1991)+イラク戦争(2003)でこの例が続出。
  90式含む西側の戦車は砲弾と装薬が一体となっていて当たっても
  爆風が上に逃げるようになっていてこのような事は無い。

【他】
 ■10式では情報ネットワーク機能が向上。これは特に戦場で多い味方打ち(fratricide)防止に有効。