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伊豆諸島の青ヶ島の南にある海底火山「ベヨネース列岩」では、ことし3月以降、海面の変色や気泡が断続的に発生しています。気象庁は、今後、小規模な海底噴火が起きるおそれがあるとして噴火警報を継続していて、専門家も注意深く監視する必要があると指摘しています。
伊豆諸島の青ヶ島の南南東およそ65キロの海域にある海底火山「ベヨネース列岩」では、海上保安庁の上空からの観測で、ことし3月から今月初めにかけて、海面の変色やマグマから出たガスと見られる気泡が断続的に発生しているのが確認されています。

この「ベヨネース列岩」とその付近の海域を、NHKは、今月25日、上空から撮影しましたが、海面の変色や気泡は確認できませんでした。

同行した東京工業大学の野上健治教授によりますと、海面の変色や気泡は、1時間に1回しか現れなかったり長い間見えなかったりすることもあるということです。

野上教授は「今回、変色や気泡が見えなかったことで、火山活動が活動が止まったと判断することはできない」と述べ、注意深く監視を続ける必要があると指摘しています。

「ベヨネース列岩」について、気象庁は、今後、小規模な海底噴火が起きるおそれがあるとして、噴火警報を継続しているほか、海上保安庁も航行警報を出して付近を航行する船舶に注意を呼びかけています。

5月28日 6時21分