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■国連特別報告者とは?
 
国連のプライバシー権に関する特別報告者とは、国連の人権理事会の任命を受け、各国の人権侵害などの状況を調査・監視・公表する専門家だ。
各国から独立した立場におり、調査した内容は、人権理事会や国連総会に報告する。

報告書を作成するにあたっては、「当局と被害者の双方に会い、現場での証拠を集める」とされる。

日本は国連人権理事会の理事を務めており、特別報告者の任命権がある。

ケナタッチ氏はマルタ大学の教授でIT法の専門家。2015年7月に、プライバシー権に関する特別報告者に任命された。

■日本政府は過去に国連特別報告者を叙勲していた

谷口氏は28日の番組で、日本政府はこれまで国連特別報告者に対し、叙勲していたことがあると指摘した。

確かに日本政府は、北朝鮮による日本人拉致など深刻な人権問題解決に向けた取り組みなどに尽力したとして、
インドネシア出身のマルズキ・ダルスマン氏(72)に2017年春に旭日重光章を授与した。
ダルスマン氏は2010年8月〜2016年7月に同報告者を務めた。

谷口氏は番組で、「『何か意図のある人じゃないか』みたいなことを日本政府が言ったとしたら、これはもう重大な2枚舌」と批判。
「そして、理事国としての信頼にもかかわるという、大変な問題をはらんだ今回の菅官房長官の抗議だと考えます」などと述べ、日本政府の矛盾を指摘した。