「全員被害者だよ!」痴漢騒ぎで怒号
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00360346.html

多くの客でごった返す、深夜の電車内で起きた痴漢騒動。怒号が飛び交うこのトラブルの結末は。

警察「被害に遭われたという方、いらっしゃいますか?」
乗客「行けよバカヤロー!」
乗客「これが最終(電車)なんだよ!」
乗客「全員被害者だよ!」
乗客「みんなだよ! みんな!!」

3日午前0時すぎ、東京・江戸川区のJR総武線・平井駅で撮影された映像。

乗客「降りろ! 降りろ! お前来い!」
男性「降りますから」
乗客「警察官、あなたたちも降りろ!」
乗客「さっさと降ろせよ!!」

客から電車を降りるよう迫られているのは、痴漢行為を疑われた男性。
終電で帰宅を急ぐ乗客たちの怒号が飛び交い、現場は大混乱となった。
発端は、この直前、中国人の女性が痴漢被害を訴え、ホームの非常停止ボタンを押したことだった。
目撃した男性は「4人組くらいの中国人女性の1人が、車内を指さして『あの人、あの人』と。『触られた』みたいな形で話をしていて」と話した。
駆けつけた駅員に「車内にいる男性に痴漢をされた」と訴える、中国人女性。
通報を受けた警視庁の警察官数人が現場に駆けつけるが、男性は頑として、電車から降りようとしない。

乗客「早く降ろせよ!!」
乗客「警察、何やってんだよ!!」

そして、およそ30分後、痴漢を指摘された男性は、大混乱の中ようやく警察官とともに下車。
ところが、この男性は、このあと、痴漢をしていないと証明された。
目撃した男性は「(乗客が)『それは痴漢じゃないよ、ただ荷物が当たっただけだよ』と、『その人は関係ないだろう』と」と話した。

警視庁によると、中国人女性と男性は、警察署で事情を聴かれたが、別の乗客の証言で痴漢行為がなかったことが判明。
男性は解放され、中国人女性も納得して帰ったという。
中国人女性の勘違いから起きた、今回の騒動。
警視庁は、男性を電車から降ろした理由について「けんかになるのを防ぐため2人を連れていった。2人に和解を促す必要があった」と話している。