広島市中区流川町の雑居ビルで2015年、3人が死亡した火災で、広島県警は7日、ビル内の飲食店の店員の男(26)=
同市西区=がガスバーナーでゴキブリを駆除しようとして引火したとして、重過失致死傷と重過失失火容疑で広島地検に
書類送検し、発表した。「こんな場所で火を使えば火災になる。危険だという認識が薄れていた」と容疑を認めているという。

 火災は15年10月8日午後9時40分ごろ発生。木造一部鉄骨の2階建てビルが全焼し、
2階のメイドカフェのアルバイトの女性(当時28)と男性客2人(共に当時36)が死亡した。

 県警によると、男はガスバーナーに火をつけ、アルコールスプレーを噴射してゴキブリを駆除しようとし、
火が段ボールなどに引火。ビルに燃え移って3人を死亡させ、3人を負傷させた疑いがあるという。
また、ビルの所有者の女(57)とメイドカフェの店長だった女(47)も、適切な避難訓練などを
実施しなかったなどとして業務上過失致死傷容疑で書類送検した。(松崎敏朗)

朝日新聞社
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