二酸化炭素回収フィルター開発

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2014003611.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

工場や発電所から排出される二酸化炭素を効率よく回収するフィルターを京都大学のグループが開発し、
温室効果ガスの削減につながる技術として注目されています。

これは、京都大学高等大学院「物質ー細胞統合システム拠点」の
イーサン・シバニア教授らのグループが発表しました。
工場や火力発電所などから排出される二酸化炭素は地球温暖化の原因となるため、
排出されるガスをフィルターに通して二酸化炭素だけを回収する研究が進められています。

グループでは、特殊な高分子でできた薄い膜に、人工的に作った「MOF」と呼ばれる
非常に細かい結晶を加えて、新たなフィルターを開発しました。
この結晶には、二酸化炭素だけを選んで吸着する性質があるため、
フィルターで二酸化炭素を回収する効率がおよそ1.5倍高まったということです。

さらに、このフィルターを使えば、従来、工場などで使われている方法に比べて、
二酸化炭素の回収にかかる費用を半分から4分の1程度に抑えることができる
可能性があるとしています。

グループでは、
「将来的には自動車の排気ガスから二酸化炭素を回収することも視野に、実用化を目指していきたい」
としています。

06/07 13:56