6/12(月) 19:22配信 朝日新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170612-00000061-asahi-soci
 茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで作業員5人が被曝(ひばく)した事故で、
5人が搬送された放射線医学総合研究所(千葉市)は12日、記者会見を開き、これまでに3〜4回の検査をした結果、
5人の肺からプルトニウムは検出されなかったと発表した。一方、別の放射性物質「アメリシウム」が検出された
作業員がいたことを明らかにし、数週間かけて詳細な検査を続けていくとした。

 放医研によると、5人が搬送されてきた時、4人の顔など体の表面に放射性物質が付着したままだったという。
原子力機構内の施設でシャワーなどを浴びていたが、除染し切れていなかったという。原子力機構は事故当日、
この付着物ごと検査し、50代の男性職員の肺から2万2千ベクレルのプルトニウムが検出されたと判断したとみられる。

 ただ、プルトニウムは検出されなかったものの、放医研の検査でアメリシウムが検出された作業員はいたという。
放医研は今後、必要があれば、改めて体内の放射性物質の排出を促す治療を進めるとした。