国内有数の繁華街、東京・銀座の高級クラブなどからみかじめ料の名目で現金を脅し取ったとして、山口組系の暴力団組長らが逮捕された事件で、組長らが、みかじめ料の受け取り場所を毎月、変えていたことが警視庁への取材でわかりました。
警視庁は、摘発を逃れる目的だったと見て、1億円以上と見られるみかじめ料の取り立ての実態について解明を進めることにしています。

指定暴力団・山口組国粋会系の組長、梅木壽史容疑者(54)や、その配下の組員ら8人が、ことし4月までの4年間、中央区銀座の高級クラブなどから、
みかじめ料の名目で現金340万円余りを脅し取ったとして、13日、恐喝の疑いで警視庁に逮捕されました。

これまでの調べで、梅木容疑者らは「ここは国粋会のシマだ。毎月5万円を払わないと、銀座で商売できなくするぞ」などと脅し、
毎月25日におよそ40店舗から合わせて200万円近いみかじめ料を取り立てていたということです。

その後の調べで、みかじめ料の受け取り場所を直前に電話で指定し、その場所を毎月、変えていたことが警視庁への取材でわかりました。
高級クラブの店内などのほか、最近は路上に止めた組員の車に店長らを乗せ、車内で受け取る手口も確認されているということです。

警視庁は、暴力団への取締まりが厳しくなる中、摘発を逃れる目的だったと見て、1億円以上と見られるみかじめ料の取り立ての実態について解明を進めることにしています。
警視庁によりますと、梅木容疑者は「内容がよくわからないので、答えようがない」と供述しているということです。

■みかじめ料の相場は

みかじめ料は、暴力団が、みずからの縄張りだと主張する繁華街などで営業している飲食店や風俗店に対して、毎月、決まった金額を不当に取り立てるものです。
警視庁によりますと、東京・銀座におけるみかじめ料の相場は、高級クラブやスナックが月5万円で、客引きを抱える店は1人当たり月5000円追加、花や果物の露天商は月1万円から2万円だということです。

関係者によりますと、今回、逮捕された暴力団員らは定期的に、夜の銀座の街を数人で練り歩いて威力を示し、見慣れない客引きなどを見つけると、
その場でみかじめ料を要求したり、わざと体当たりをするなど嫌がらせをしたりすることもあったということです。

■「「しかたなく払っている」

みかじめ料を支払っていた女性は「毎月25日前後に暴力団員にみかじめ料として1万円を払い続けて、もう10年ぐらいになると思う。
払わずに済むなら払いたくないが、みかじめ料を払うのを断った店が、店内をめちゃくちゃにされたという話は何回も聞いているので、しかたなく払っている。
でも、今夜、銀座に来て、仲間から『暴力団が捕まった』と聞いて安心した」と話していました。

配信 6月14日 6時58分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170614/k10011016921000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_006

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