>>6承前

 第一に、国連憲章は四種類の戦争を認めているが「自衛」の名目さえあてがえば何でも可能になる。さらに、集団としての国連自身には「強制行動」が認められているが当然に武力行使が想定され、それはまさに『戦争』そのものである(集団安全保障)。

そして、PRCを含む原加盟国()には「敵国条項」の発動が許されており、他にも幾つか原因があってそれによりUNには世界連邦政府()としての期待が微塵も持てない状況が発足以来恒常的に続いている。

 国際社会における加盟国の範囲がユニバーサルな規模になったというのに、その起源、幕開けのいきさつに照らしただけでも、UNというのは本質的にはユニバーサルとは決していえないという点は最重要。