■ブランド力低下懸念に配慮
ふるさと納税の返礼品に本年度、北海道夕張産を含む道産メロンを「赤肉メロン」として加えた佐賀県の上峰（かみみね）町と武雄（たけお）市が、メロンの取り扱いをやめたことが20日、分かった。
返礼品の産地に関する規定はないが、ブランド力低下を懸念する生産者らに配慮した。
夕張市によると、市の担当者が同日、上峰町の武広勇平町長と連絡を取ったところ、扱いを中止したとの報告を受けた。
町まち・ひと・しごと創生室は「募集サイトで産地を明示しないなど、ブランドに配慮したつもりだったが、産地に不快な思いをさせ申し訳ない」としている。
一方、200セット分を予定していた武雄市は、応募が予定数に達したとして18日に受け付けを終了。「今後、（夕張メロンを）扱う予定はない」（企画政策課）という。
夕張市の鈴木直道市長は「ブランドへの影響などを心配しただけに安堵（あんど）した。だが、特産品が関係のない地域の返礼品となることは今後も起こりかねず、議論すべき課題」と話す。
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