2017/6/21 20:02
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原子力規制委員会の田中俊一委員長は21日、再稼働の前提となる安全審査を再開した東京電力柏崎刈羽原子力発電所6、7号機(新潟県)について現地調査する意向を明らかにした。事故時の対応拠点の耐震性不足の説明に不備があり、規制委は申請書類の総点検を求めた。東電が16日に内容を大幅修正して再提出したことを受け、現場の安全意識などを確かめる。
委員長が審査中の原発を訪ねるのは初めて。委員長が退任する9月までに実施する。
21日の定例会合では、東電の広瀬直己社長を呼んで総点検の状況や安全対策について聴取した。田中委員長は申請内容について「今後、信頼して審査していくに足るものと理解した」と述べた。事故防止には現場職員の安全意識が重要なことから「現地に出向き、面接や議論をして考え方を確認したい」と述べた。
23日の株主総会で東電の経営陣が刷新されることから、規制委は小早川智明次期社長を呼び、原子力事業への安全意識などを確かめる方針だ。