配信先、産経ニュース、2017.6.24 19:02更新
http://www.sankei.com/affairs/news/170624/afr1706240020-n1.html

 爆発物の原料となる薬品がテロリストに渡るのを防ごうと、警視庁公安部は24日、東京都文京区で、都内の薬剤師を対象に不審者が来店した場合の対応方法の講習と訓練を行った。警視庁は2020年東京五輪・パラリンピックに向け、テロに使われる道具が購入される恐れのあるホームセンターや火薬の取扱店などの民間業者と連携を強化している。

 講習には薬剤師ら約40人が参加。塩酸や過酸化水素水などを求める不審な客が来店した際には、免許証などで相手の名前や連絡先を確認し、すぐに地元の警察まで連絡するよう求めた。

 実際の店舗で行った訓練では、テロリスト役の警察官が「オキシドールを店にあるだけ買いたい」と来店。対応した薬剤師が通報するまでの手順を確認した。参加した薬剤師の島田淳史さん(34)は「店頭の判断でテロが防げることが分かった。しっかり対応したい」と話した。