★グローバリズムの限界
ttp://www.kunidukuri-hitodukuri.jp/web/koso2/koso2_column_gemki_f_1.html

現在、グローバリズムという言葉はいくつかの異なる意味に使われている。
ある人々にとっては、グローバリズムとは、世界平和と人種間の平等を意味する肯定的な理念である。
他の人々にとっては、グローバリズムとは、先進国資本による低開発国の搾取を意味する否定的なコンセプトである。

しかし今、グローバリズムという言葉の最も一般的な意味は
『世界中の国々の市場を統一しグローバル・ワン・マーケットをつくるべきである。
それが世界中の人々の幸福になる』という思想である。特に金融界では、この考え方が強い。
金融に重きを置くグローバル・ワン・マーケット主義を『金融グローバリズム』と呼ぶ事にしよう。

『金融グローバリズム』は人類を幸せにするであろうか。筆者の答えは明確に『否=NO』である。
世界経済のバランスのとれた発展を実現する為には、グローバル・ワン・マーケット主義(グローバリズム)は有害である。
特に、金融グローバリズムは、人々を幸福にしないどころか、
人々の生活の基礎となっている実体経済をすら破壊してしまうことがあるのだ。