この記事の言わんとするところはわかるのだけど、「薬」が、必ずとも「治療薬」ではないというのも事実であって。
「緩和薬」とでも言えばいいのか。いわゆるウイルス性の「かぜ症候群」にも「治療薬」といえるものは無いのこと
がよく知られており、国によっては医者にかからず栄養をとって暖かくして休むというのが標準治療のように位置
づけられているところもあるほどだが、日本では現実的には市販薬も含め熱やせき・たんなどの対症療法的緩和
治療として、薬を使用することも多い。メンタル系の軽うつや各種不安障害においても、「治療薬」といえるものは
存在しないとしても、実際にベンゾジアゼピン系の抗不安薬などを使用して、少しでも不安や焦燥感を緩和し、
「生きやすさ、QOL」を得られるのであれば、それは根本的治療といえないとしても、決して無意味ではないと思料する。