妊婦の「梅毒」感染で初調査、5年間で赤ちゃん5人が死亡

 
妊娠中の女性が「梅毒」に感染したことが原因で、
過去5年間に赤ちゃん5人が死亡していたことがわかりました。

「梅毒」は主に性的接触によって細菌に感染することで、「しこり」や「発疹」などの症状が出るほか、
妊婦の場合、胎盤を通じて赤ちゃんに感染し、死産や重い後遺症を引き起こすおそれがあります。

日本産科婦人科学会が全国257の病院を対象に行った初めての調査で、
2015年までの5年間に、梅毒に感染していた妊婦は166人に上りました。
このうち152人を追跡調査したところ、赤ちゃん21人が胎盤を通じて感染する「先天梅毒」と診断され、
うち5人が死亡したほか、4人には後遺症が残ったことが初めてわかりました。

妊婦の4人に1人は妊婦健診を適切に受けていなかったということで、
調査に参加した日本大学の川名敬教授は「早期に発見すれば治療できるので、必ず健診を受けて欲しい」
としています。

TBS Newsi
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3092030.html