ケイ・オプティコムと京都大学は3日、地球上空にある「電離圏」の電子数の異常から大地震を予測する手法について、2019年度まで共同研究を行うと発表した。
ケイ・オプティコムは今後、地方自治体向け地震予知サービスなどとして、18年度以降の実用化を検討する。
地震発生時に起きる電子の異常な数値などを分析することで、地震を予知できるとしている。

ケイ・オプティコムの通信ビルなどに衛星測位システム(GNSS)受信機を設置するほか、京大の施設には電子数の増減などを検知する受信機を設ける。
それらを組み合わせ、電離圏内の電子数の増減や推移を独自のアルゴリズムで分析する。

共同研究は、マグニチュード(M)7以上の内陸直下型地震について、発生1時間前から20分前に予測することができる可能性を実証するもので、京大が研究を進めている。
16年4月に発生した熊本地震では、発生前に電離圏の異常を検知した。

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https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00434380?twinews=20170704