「結果は残念だが、反転攻勢に出る。負けた人は捲土(けんど)重来を期してほしい。党本部も支援する」
自民党の二階俊博幹事長は7日、都庁にある都議会自民党会派の総会でこう語った。下村氏は「私自身の週刊誌報道もあり、迷惑をかけた」と陳謝した。都議団からは責任を問う声は出なかったという。
だが、「反転攻勢」とは裏腹に肝心の後任会長選びの段取りは決まっていない。都連会長は閣僚経験者級のポストとされるが、後任会長は逆風の船出となる。国政進出が取り沙汰される小池氏との距離感や、都議選で敵対した公明党との関係修復という難しい役回りが待ち受けるからだ。
執行部が後任会長に画策する丸川氏は、2020年東京五輪・パラリンピックを所管する女性閣僚として、小池氏が失速した場合の対立軸になり得るという思惑がある。ただ、都連所属国会議員の一人は「執行部は丸川氏を『操り人形』にできると思っているのではないか」と反発し、「下村氏と同じ細田派でもあるし、『丸川会長』だったら何も反省していない」と吐き捨てる。
下村氏が会長に就任するまでの都連は、石原伸晃経済再生担当相が会長、内田氏が幹事長として11年以上の“長期政権”を敷いた。昨年7月の都知事選で「ブラックボックス」と批判した小池氏に敗れ、石原氏ら執行部は総退陣、後任には会長代行だった下村氏が党員などの投票を経ず、選考委員会による話し合いで会長に就任した。
〜中略〜
ただ、鴨下氏は安倍晋三首相への対決姿勢を強める石破茂前地方創生担当相の側近だ。執行部には「石破派の勢力拡大や小池新党入りを狙っているのでは」との警戒感がくすぶる。
折衷案として平沢勝栄広報本部長や中川雅治参院副会長を推す声もある。古屋圭司選対委員長は6日、下村氏に党員投票を提案したというが、都連会長選びをめぐり対立が泥沼化する可能性もある。
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2017.7.8 11:00産経新聞
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