小学校の開設計画が頓挫した大阪市の学校法人「森友学園」を巡る問題で、大阪府議会は10日午後の本会議で、学園の籠池泰典前理事長を参考人招致する。
開校直前まで進んだ認可手続きの経緯などについて、籠池氏に確認する方針。

国有地売買の問題が浮上した2月以降、籠池氏は3月末に国会の証人喚問を受けたが、府議会の招致に応じるのは初めて。
籠池氏が冒頭に約10分間発言した後、大阪維新の会▽自民党▽公明党−−の3会派がそれぞれ質問し、籠池氏が答える。

学園は大阪府豊中市で今年4月の小学校開校を目指したが、府私立学校審議会(私学審)に提出した審査書類に多くの疑義が浮上。
開校まで1カ月を切った3月10日、認可申請を取り下げて開校を断念した。

府は4月、内部調査で認可手続きを巡る行政側の違法性はなかったと結論付け、松井一郎知事も「問題点は全て説明した」と繰り返し発言している。
しかし、府議会は私学審が条件付きで「認可適当」とした経緯などの検証が必要と判断し、籠池氏の参考人招致が決まった。

招致は自民が3月に求めたが、籠池氏本人が出席を辞退したため実現しなかった。

写真:学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長=2017年5月
http://i.imgur.com/vV5CxXn.png

http://mainichi.jp/articles/20170710/k00/00e/040/183000c