7月10日 16時28分

記録的な豪雨で倉庫に土砂が入るなどの被害を受けた大分県日田市の酒造会社が10日から営業を再開し、出荷作業に追われていました。

大分県日田市で200年以上続く酒造会社の「井上酒造」では記録的な豪雨で周辺一帯が水につかり、段ボールなどの資材を置いた倉庫に土砂が入ったほか、酒蔵の一部にも泥水が流れ込みました。

会社では土砂を取り除く作業がようやく終わって、10日から営業を再開しました。
従業員は電話での注文の対応に追われたほか、先週の金曜日から中断していた日本酒や焼酎の出荷作業にあたっていました。

従業員の中には、被害が大きい日田市の小野地区や福岡県の東峰村に自宅がある人や、避難先から通勤している人もいるということです。
小野地区に自宅がある40代の従業員の男性は「危険があるため自宅には戻れていませんが、お酒は生き物なので避難先から会社に通っています」と話していました。

酒造会社の井上百合専務は「最初はどうしようと落ち込みましたが、周りの方々に支えられて少しずつ元どおりになっていく姿を見て、頑張れそうだなと思いました。味のしっかりしたお酒を気持ちを込めて作りたいと思います」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170710/k10011052451000.html
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