被爆者らが攻撃想定訓練中止要求

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034993071.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

政府や県が雲仙市で実施する予定の海外からの武力攻撃を想定した住民保護訓練について、
被爆者団体のメンバーなどが「内容が非現実的だ」として、県などに対し訓練を中止するよう求めました。

この訓練は、海外から組織的・計画的な武力行使を受ける事態を想定した初めてのもので、
弾道ミサイルが陸上に着弾するなどの想定のもと、雲仙市の多比良港をメイン会場に
今月20日に行われる予定でしたが、九州北部での豪雨を受け延期が発表されています。

13日は県内の被爆者団体など13の市民団体のメンバーが県庁を訪れ、
政府や県などに訓練の中止を求める「申し入れ書」を、県の担当者に手渡しました。
市民団体は
「訓練の内容は非現実的だ」としていて、具体的にはミサイルが発射されてから着弾するまでの間は
わずかしかなく避難の時間はないうえ、仮に核兵器が使われた場合、着弾後に避難しても
どれだけ有効性があるかは疑問だと指摘しています。

対応した県の担当部署の職員は
「課長らが業務で対応できないので、要望の内容を改めて伝えたいと思います」
と話していました。

長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長は
「現実性のない訓練をする前に、ミサイルが発射されないよう、政府は外交努力をしてほしい」
と話していました。

07/13 17:47