>>368
◆獣医師不足を理由に獣医学部を新設するとしても、加計学園である必要は一切無い

そして今回、加計学園に獣医学部を新設する大義名分として「四国に獣医学部・学科が無いこと」「獣医師の不足」
「鳥インフルエンザなどの人獣共通感染症が拡大する中、需要が高まっていること」などが挙げられていますが、これもおかしな話。

なぜならば四国には、かねてから地域の農業、畜産業に根ざした研究活動を行っている愛媛大学や香川大学の農学部があり、
これらの大学に獣医学科の設置を認めた方が合理的であるからです。

さらに両大学には医学部もあるため、学部間で連携して人獣共通感染症に対策できるというメリットも。
つまり、農学や医学分野で実績があるわけでもない加計学園に全国の獣医学部、学科の定員の2割近い
160〜170名規模の獣医学部を作らせる合理的な理由はどこにもなく、馬鹿げていると言わざるを得ないわけです。

◆高偏差値の学部を作らせる、ただの利益誘導ではないのか

以上の理由から、決して合理的ではない加計学園の獣医学部新設。

もはやボーダーフリーの学部学科を抱えた大学に、高偏差値が期待できる「獣医学部」という箔付けをしようとしただけの、
「特区」を都合良く使った単なる利益誘導ではないか……とすら考えてしまいます。

それでもなお獣医学部を新設するのが加計学園でないといけないというのであれば、それは一体どのような理屈からなのでしょうか。
非常に気になるところです。