0001みつを ★
2017/07/16(日) 07:53:36.76ID:CAP_USER9福岡・大分豪雨で甚大な被害を受けた日田市に、少しずつ観光客が戻り始めている。3連休初日の15日、水郷の夏の風物詩「日田鮎(あゆ)やな場」(若宮町)では旬の味を頰張り、豆田町では古い町並みを散策する姿が見られた。「こげな時こそみんなで元気を取り戻さないかんばい」。復旧・復興に向け、市民は踏ん張っている。
やな場は三隈川を眺めながらアユ料理が楽しめる人気スポット。今季開店日の1日から多くの観光客でにぎわっていたが、5日の豪雨からぱたりと途絶えた。
15日の昼すぎ。店内は空席が目立ったものの、香ばしい塩焼きの香りに誘われたのか、ちらほらと客足が戻り始めていた。
夫と訪れた同市天瀬町出身の中野恵子さん(60)=福岡県久留米市=は、日田市北部の被災状況を報道で見てショックを受けた。実際に市内に足を運ぶと、被災地以外は「いつもと変わらない古里の町並み」だった。「小京都で美しい街。観光客でにぎわう日常を早く取り戻してほしい」とエールを送った。
やな場を運営する三隈川観光開発の相良和敏専務(67)は「豪雨で三隈川は増水したものの、店に被害は一切ない。想像以上にお客さんが来てくれている」とひと安心。「被災を免れた私たちで日田をもり立てていきたい」と前を向く。
天領日田の風情を残す豆田町では韓国、台湾からの団体客や国内の個人客が訪れ、歴史ある街の情緒を満喫していた。
普段は観光客でにぎわう同町の上町通り。ランドマークの煙突が象徴的な「クンチョウ酒造」は豪雨で土砂が店内に流入し、従業員らが復旧作業に追われた。
市観光協会長の冨安裕子同酒造専務(59)は顧客や知人からの励ましのメール、電話で勇気づけられているという。
「日に日ににぎわいが戻りつつある。日田祇園祭(22、23両日)を機に、観光客数が豪雨前の状態に回復するよう市民一丸となって『元気な日田』をPRしたい」。13日に営業を再開し、復興への一歩を踏み出している。
2017/07/16