共産党は15日、創立95周年を迎えた。志位和夫委員長は民進党など野党4党の共闘を優先し、党綱領に盛り込まれた自衛隊解消や日米安全保障条約廃棄の主張を棚上げ。柔軟路線は奏功し、東京都議選で勝利したことを弾みに、次期衆院選へ向けて民進党に候補者調整の加速を迫っている。

 志位氏は14日、取材に対し、戦前の思想弾圧や戦後のソ連からの干渉をはね返してきた党の歴史を振り返り、「一つ一つ試練を乗り越え、今日に至った」と強調。今後の党勢拡大については「野党と市民の共闘を次期衆院選で成功させたい」と力を込めた。

 共産党は最近の国政選挙で議席を伸ばしており、2日の都議選でも躍進した前回を上回る19議席を獲得。民進党が議席を減らす中、安倍政権批判票の受け皿になったことに自信を深めている。
 次期衆院選では200余りの小選挙区で民進党と候補が競合しており、共産党幹部は一本化調整に「強気で臨む」と意気込む。ただ、民進党の保守系議員は共産党との連携強化に否定的で、志位氏ら執行部の手腕が問われる。(2017/07/15-00:15)

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