眠気防止薬に注意!「カフェイン中毒」 治療は血液透析で濃度改善
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zalzak2017.7.13
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 先月末に開かれた日本中毒学会総会・学術集会で、近年の「カフェイン中毒」の実態調査の結果が報告された。国内での救急搬送は、2013年度以降急増しているという。特に市販の眠気防止薬をよく使う人は十分注意しよう。

 【氷山の一角が判明】

 調査結果によると、11年度からの5年間に国内で救急搬送されたのは101人で、重症例では7人が心停止、うち3人が死亡している。調査した埼玉医科大学病院ER・中毒センターの上條吉人教授はこう話す。

 「救急搬送数は、学会員が所属する264施設の内、回答の得られた39施設の数です。現場ですでに死亡していた症例は含まれていません。ですから、この数は氷山の一角。詳細に調べれば、少なくとも数倍の重症例や死亡例があるはずです」

 101人の年齢幅は14〜54歳(中央値25歳)。13年度以降は計86人と急増しているという。

 【眠気防止薬に注意】

 「カフェイン」と言えば、コーヒーなどの飲料をイメージする。しかし、飲料だけで中毒になることは少ない。調査結果では、カフェインを多く含むエナジードリンク(清涼飲料水)だけで中毒になったのは4人(死亡なし)。大半は、眠気防止薬の錠剤を飲んでいた症例(97人)という。

 「成人では1〜2時間内にカフェインを1グラム以上摂取すると中毒症状が出るといわれます。致死量は5〜50グラム。心停止した7人は6グラム以上摂取していて、すべて眠気防止薬を飲んでいました」

 1グラム以上摂取するには、エナジードリンクでは商品で差(100ミリグラム〜200ミリグラム弱)があるが6〜10缶。眠気防止薬(1錠100〜200ミリグラム)では5〜10錠になる。

 「中毒を起こす人は夜勤労働者が多く、用法・用量を守らず眠気防止薬を多く服用しています。その上に、カフェインの多い飲料を飲んでしまうので、一気に1グラム以上の摂取量になるのです」

 【治療は血液透析】

 中毒を起こすと、カフェインが中枢神経や心臓を刺激し、激しいおう吐、動悸(どうき)、興奮、過呼吸などが生じて、かなり苦しい急性症状が現れるという。

 「重症例で心停止するのは、不整脈(心室細動)が起こるからです。中毒症状に対する治療は、血液透析でカフェインの血中濃度を急速に下げます。4〜5時間行うと、だいたい症状は改善します」

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