[ニューヨーク 14日 ロイター] - 17日から始まる週の米株式市場では、マイクロソフト(MSFT.O)や米銀大手の決算が注目される見通し。
マイクロソフトは20日に4─6月期決算を発表する。トムソン・ロイターのデータによると、5四半期連続の増益が予想されている。アナリストは同社のクラウドサービス「アジュール」の急成長を見込んでいる。
米銀ではバンク・オブ・アメリカ(BAC.N)が18日に4─6月期決算を発表する。同行はすでにトレーディング収入の減少見通しを示しており、コスト削減策の進展状況や低金利環境における収益改善策に関するアナリストの質問にうまく対応するとみられる。
同じく18日に決算発表予定のゴールドマン・サックス(GS.N)もトレーディング収入の低迷や投資銀行業務の減少を背景に、減収が見込まれている。
19日に発表されるモルガン・スタンレー(MS.N)の4─6月期は、ウェルスマネジメント事業の成長がトレーディング業務と投資銀行業務の弱さを補い、増収になる見通し。
この週には、6月の米輸出入物価や住宅着工件数、7月フィラデルフィア連銀業況指数などの経済指標の発表も注目される。
また、投資家の間では住宅関連株の上昇が行き過ぎとの見方が一部で出ており、同セクターの銘柄の動向も注目材料だ。
S&P住宅建設株指数.SPCOMHOMEは年初来32%上昇しており、14日までの週には10年ぶりの高値を付けた。
UBSオコナーのグローバルマクロポートフォリオマネジャー、エリン・ブラウン氏は「これまで住宅セクターのセンチメントはかなりポジティブだが、現在の水準で私は住宅株を買わない。住宅関連株はデータが支持するよりも速いペースで上昇している。市場にはより良好なバリュエーションを提供する分野がある」と指摘した。
同氏は第1・四半期以降の住宅着工件数・許可件数の伸び鈍化や、土地、労働力の制約に言及した。
2017年 7月 17日 3:42 PM JST