ジョージ・オーウェルの『絞首刑』を読むと、
有色人種の人権や生存権がゼロの時代でさえ、
死刑というのは、執行する方もキツかったんだな、というのが分かる。

まして現代の日本人にとっては、相手が冤罪の可能性ゼロの極悪人でも、
極めてキツい仕事であることは間違いない。

死刑というのは、大変な仕事を担って下さる方々に支えられているのであって、
それへの感謝を抱きつつ、存続すべきなんだ。

「俺に死刑執行のボタンを押させろや」などと、出来もしないことを軽薄に、
ネットで威勢よく叫びまくる幼稚な屑どもを見ていると、
逆に死刑廃止した方がいいんじゃないかと、暗澹とした気持ちになる。