http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170718/k10011062651000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_014

記録的な豪雨で大きな被害を受けた福岡県朝倉市は、土砂災害のおそれがある時は避難所として使わないとしていた小学校について、避難してきた住民がいたことから避難所として開設していたことがわかりました。その後、この避難所は孤立状態になり、市は、当時の対応が適切だったか検証することにしています。
朝倉市杷木地区の松末小学校は、市の地域防災計画で災害時の避難所に指定されていますが、土砂災害のおそれがある時は使わないことになっています。

市によりますと、記録的な豪雨となった今月5日、市が避難勧告を出した際に住民には別の避難所に避難するよう呼びかけましたが、一部の人がこの小学校に避難してきたということです。そのため、市は小学校を避難所として開設する対応をとり、最大で54人が避難しましたが、周辺の道路が土砂で埋まるなどして孤立状態になりました。小学校に避難した人はその後、ヘリコプターなどで別の避難所に移されたということです。

朝倉市防災交通課は、「住民が避難してきたので避難所にせざるをえなかった」としていて、今後、地域防災計画や当時の対応が適切だったか検証することにしています。

一方、隣接する東峰村でも、村が避難所として開設した岩屋公民館に6人が避難しましたが、その後、孤立した状態になり、6人は家に戻れるまでその場にとどまったということです。東峰村総務課は、「ここまでの災害は想定しておらず、改善策を考えたい」としています。

7月18日 5時18分