精神科の入院患者数が減らないのは、

 「入院の必要な人が減らない」から、ではない。

 「地域での社会資源・受け皿が足りないから」、でもない。

精神科病院の経営問題・雇用問題ゆえに、入院患者数が減らないのだ。

裏を返せば、精神科病院に長期入院している人の多くが、
「病状の改善が見られないから」ではなく、「精神科病院の安定的経営」および
「そこで働く人々の雇用の場の確保」のために、そこに入院させられているのである。

これを、奴隷や使役、自由の剥奪、と言わずして、なんと言えば良いのだろう。
そして、これは厚労省も病院側も認識を共有するだけでなく、大新聞の社説までもが、
それを現実的に認めているのである。

さらに言えば、精神科病院の経営問題・雇用問題の安定化のために、
今度は空いたベッドには認知症の人をたくさん入れようとしている。 (←●数年たった今、その危惧は現実となった。)

ここで、素朴な疑問が浮かぶ。

「そこで強制的に入院させられている人の権利」を犠牲にしてでも、
「精神病院で働く人・経営する人の権利」を護らなければならないのだろうか?

http://surume.org/2014/01/post-620.html