千代田区は近く写真を差し替える。
写真は縦約50センチ、横約90センチで、常設展示室に飾られている。「東京大学〔神田錦町三丁目28 明治35年(1902年)〕」との説明文が添えられているが、実際には明治時代に現在の文京区に建てられた東大医学部校舎の写真だった。写真の建物の門柱に「東京大学医学部」の看板がかかっており、先月、読売新聞記者の指摘でミスが発覚した。
千代田区によると、2011年の日比谷図書文化館開館を前に、かつて区内の神田錦町に東大法・文・理3学部があった歴史を紹介するため、写真を所蔵する長崎大に提供を求めた際、目録番号を誤って請求したという。東大文書館の森本祥子准教授は「写真は1876年頃に文京区に建てられた東大医学部の校舎で間違いない」と話している。
写真は千代田区が計1500部発行した図録にも掲載されており、区は販売を一時中止。今後は正誤表で対応するという。
日比谷図書文化館は都立日比谷図書館を改修して開館。常設展示室にはこれまで約40万人が訪れている。
http://yomiuri.co.jp/national/20170722-OYT1T50040.html
問題の写真
http://yomiuri.co.jp/photo/20170722/20170722-OYT1I50009-1.jpg