加戸守行・前愛媛県知事の国会での発言に

>   四国では「獣医師が確保できない」現状もあったとして、国や専門団体が獣医学部誘致に反対することは「あまりにも酷い」と感じていたと説明。

とした記事もあるが、まったくの的はずれ。

獣医師を確保したければ、急いで全国から好条件で集めればよい。
それをしていないのは緊急性などないからだ。

四国に獣医学部ができても、卒業して獣医師となった人が四国に残る保証はない。
海に囲まれ山がちな四国では漁業が重要で、酪農の規模は小さく、創薬も少ない。

四国は4県あわせても人口は382万。静岡県や横浜市くらいで東京都の1/3以下。
厚生労働省の予測では、2040年には300万人を切る。

>「(前川氏の)『行政がゆがめられた』という発言は、私に言わせますと、少なくとも獣医学部の問題で強烈な岩盤規制のために10年間、我慢させられてきた岩盤にドリルで国家戦略特区が穴を開けて頂いたということで、
>『ゆがめられた行政が正された』というのが正しい発言ではないのかなと思います」

申請期間が10年でも20年でも、条件を満たさなければ認可されないのは当然。

認可のプロセスが異常なので『行政がゆがめられた』と言っているのだから、
苦節10年我慢の末に国家戦略特区のおかげで認可されたというのは、的外れの意見。
来年4月に開学など、あらたな規制までもうけた経緯はまったく妥当ではない。