経営再建中のシャープは、一度撤退した米国での液晶テレビ事業に新ブランドを立ち上げて再参入することが24日、分かった。
米国では「アクオス」などの名称が使えないため。販売開始は2018年以降で、液晶テレビで中国に次ぐ巨大市場である北米の販売体制を整え、主力のテレビ事業の拡大につなげる。

シャープ首脳は同日、記者団に「米国での新ブランド、マークを申請している」と述べた。米国では、60型以上の大型で高画質の液晶テレビを販売する。

シャープは平成28年、米国での「シャープ」「アクオス」といった液晶テレビのブランド使用権を中国の電機大手、海信集団(ハイセンス)に売却した。
現在、ブランド使用権の買い戻しを目指しているが、交渉が難航。このため、米国では新ブランドでテレビ事業を展開する。

シャープは30年度に液晶テレビ販売を現状の倍となる1千万台に伸ばす計画を進めている。
シャープと親会社の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業は、米国で大型液晶パネルとテレビの生産工場を立ち上げる準備に入っている。

配信 2017.7.24 10:47更新
産経WEST
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