今年は上期(1〜6月)だけで7件にのぼった。県警は駅の施設内にポスターを張り出し、新幹線のコンコースに警察官をかたどったパネルを設置。高齢者への注意喚起に努めている。
上京型の特殊詐欺は平成26年に県内で初めて被害が確認され、年間で9件、被害額は2317万円だった。
27年は8件で3320万円、28年は2件で500万円と件数は減る傾向にあった。しかし今年は26年を上回る勢いで発生し、被害額も既に3350万円と過去最高となっている。
県警によると、今年の被害者は全て70代以上。当初は上越新幹線に乗車させて東京や上野、大宮の各駅に呼び出す事例が多かったものの、最近は大宮駅から在来線や私鉄に乗り換えさせ、沿線駅のホームで現金を受け取るパターンが増えているという。
犯人を摘発できたケースは少なく、県警は「だまされていると被害者が気づくのが遅れがちのため、捜査が難しくなっている」と頭を悩ませている。
配信2017.7.28 07:00更新
産経ニュース
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