【ニューヨーク共同】北朝鮮の2度にわたる大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を受け、国連安全保障理事会の制裁強化決議案交渉を主導しているトランプ米政権が、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の制裁対象指定を検討していることが30日、分かった。複数の外交筋が明らかにした。

 実現すれば、金氏を「最高尊厳」と位置付ける北朝鮮をさらに強く刺激することになる。ただ、北朝鮮との対話を通じた平和的解決を模索する安保理常任理事国の中国とロシアは反対する見通しで、ハードルは高い。北朝鮮への石油輸出制限などを目指す米国としては、中ロ両国との交渉カードとする思惑もありそうだ。

https://this.kiji.is/264294008489476097?c=39550187727945729