『ASC認証』の参考はこちら >>783

イギリスでは魚介類の品質などがあまり良くなかった。
それもあってか、イギリスではあまり魚介類を食べる機会は少なかったようだ。

が、しかし、ロンドン・オリンピックに際して、
オリンピックの水産物食材には、
『MSC (Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)認証』と
『ASC (Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)認証』
を使うことを決めた。

それがきっかけとなり、イギリスの小売や料理店で
MSCやASCの認証を取った食材を扱うことが増え、水産物の品質も向上した。
そのためか、イギリスでも魚介類を食べる機会が増えて来た。
という話がある。

リオ・オリンピックでもMSCやASCの認証を取った食材を使った。

しかし、水産庁や農林水産省など
日本政府は東京オリンピックにおいて
MELやAELというMSCやASCより基準や情報公開トレーサビリティが甘い
日本独自の基準を容認している。
(日本の独自の基準や認証システムは、
産卵親魚を一網打尽にするクロマグロも容認している)

また基準が甘いばかりか、
その基準を水産業者が都合良く解釈出来る余地が大きい。
そのため、当の水産業者の中からさえも
「どのような食材を取り扱って良いのか、分からない」など困惑の声も上がっている。
(「漁業や漁師、水産業者、あるいは加工流通業者におもねる」
水産庁や農林水産省など日本政府のこのような態度や姿勢は、
日本の漁獲制限にも酷似している。

それで有効な漁獲制限が出来ないので、日本の『水産資源は枯渇』し、
『日本の漁業や水産業は衰退産業』となっている)

国際的なMSCやASCの認証を殊更有り難ることは無く、
MELやAELなど日本独自の仕組みや認証システムが
『世界中どこに出しても恥ずかしく無い』なら、
日本の独自の基準や認証でも全く構わない。

しかし、日本のそれは、現状、国際的な基準や認証から懸け離れている。

こんなことをやっていたら、日本の水産資源が枯渇するのは、
日本の漁業や水産業が衰退して行くのは、時間の問題。

なので、東京オリンピックでは、
MSCやASCの認証レベルの食材を選手たちに提供して行くべきだろう。