東京電力福島第一原発事故から６年余り。人の姿が消えた町では、手つかずの自然が生活の痕跡をのみ込み、辺りを緑一色に染めていた。７回目の夏を迎えた福島の帰還困難区域をドローンで撮影した。
双葉町の沿岸部。風でたなびく雑草の中に取り残された車が見えた（左上）。除染廃棄物の中間貯蔵施設の建設が予定されるこの周辺は、津波が押し寄せた田んぼだったという。

双葉町営広町住宅（左下）。妻と２人の子どもと暮らしていた男性（３８）は「若い家族が多く、子どもたちの遊ぶ声が家の中までよく聞こえていた。思い出はいっぱいあるけど、今は戻ることは考えられない」と話す。
大熊町立熊町小（右上）。雑草は腰の高さまで伸び、鉄棒などの遊具には草が絡まっていた。

サッカーゴールが置かれたままの校庭にセミの鳴き声が響いていた。（写真・文　竹花徹朗　小玉重隆）

＜竹花徹朗氏撮影＞
雑草に埋もれる車＝７月２０日、福島県双葉町
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雑草が生い茂る大熊町立熊町小の校庭＝７月２７日、福島県大熊町
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町営住宅には２階部分まで雑草が生えていた＝７月２０日、福島県双葉町
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雑草で覆われた町営住宅＝７月２０日、福島県双葉町
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家の前に置かれたバスケットボールのゴール＝７月２０日、福島県双葉町
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電柱の支線をつたって伸びる草＝７月２０日、福島県双葉町
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雑草の中に埋まる公園のベンチ＝７月２０日、福島県双葉町
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町営住宅の玄関前には雑草に覆われた自転車が置かれていた＝７月２０日、福島県双葉町
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壊れた窓から入り込んだ雑草＝７月２０日、福島県双葉町
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雑草が生い茂る大熊町立熊町小の校庭＝７月２７日、福島県大熊町
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雑草が伸びる大熊町立熊町小の校庭に残る遊具＝７月２７日、福島県大熊町
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雑草に埋まる「くままち児童館」のブランコ＝７月２７日、福島県大熊町
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雑草が生える校庭に抜ける道＝７月２７日、福島県大熊町の町立熊町小
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配信　2017年8月1日16時04分
朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK7X6W72K7XUQIP069.html