マンホールのふたをデザインした小形の「マンホールカード」が全国的に人気を集める中、前橋市が不用となったふたの実物十枚を一枚三千円(税込み)で売却する試みを始めることが一日、分かった。
市によると、使用済みのふたを販売するのは全国の自治体で初めて。市水道局は「市のカードも人気のため、実物は庭の置物などとして関心を示すコレクターがいるはず」と反響を期待している。(菅原洋)

売却するのは、市の花であるバラ、市章などをデザインした三種類で、直径約六十センチ、重さ約四十キロの鉄製。一九八三〜二〇一二年に製造(一枚は不明)され、下水道用に実際に使用し、不用となって処分することになったもの。
処分するふたはこれまで、リサイクル業者に一枚約千円で売却していた。ふたは新品時は約六万円で、市は使用によって現在の適正価格を三千円と算出した。

購入は居住地や個人、法人は問わないが、購入時に転売不可などの誓約書にサインする必要がある。一人一回の申し込みに限り、希望者が複数いるふたは抽選となる。
申し込みは第二希望までできる。購入したふたは車などで自ら搬出する。

購入希望者は今月二十九日午前十時から二時間、同市六供町の市水質浄化センターで現品の確認ができる。事前予約が必要。購入の申込期限は九月七日。

前橋市は昨年末、マンホールカードの無料配布を始め、これまで千五百枚以上を希望者に渡した。県内では館林、富岡市と大泉町もカードを配っており、県も一日から配布を始めた。
県内のカード配布には各地からコレクターらが訪れ、中にはふたの実物を撮影する人もいる。

国土交通省によると、手渡しが原則のカードには約百九十一自治体の約二百二十二種類があり、累計発行は約九十万枚に上る。
今年一月には埼玉県で「マンホールサミット」も開催され、全国各地から約三千人が集まった。一部のマニアがインターネットでカードを高額取引するなど人気が過熱している。

前橋市水道局は「使用したふたは独特のさびや傷があり、その一枚しかない風情はマニアに気に入ってもらえるのでは。市の財源アップにもつなげたい」と応募を心待ちにしている。

問い合わせは同水道局=電話番号はソース先記載。

配信 2017年8月2日
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201708/CK2017080202000169.html

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