◆福井大など、新スマートグラス開発 地域産業化で5カ年プロ

福井大学と日本原子力研究開発機構、福井県は1日、超小型の光制御デバイスを中核に、眼鏡型ウエアラブル端末(スマートグラス)などの地域産業化を目指す5カ年プロジェクトを始めると発表した。
従来の100分の1サイズのデバイスを開発し、新方式スマートグラスの実用化を目指す。

福井大は2015年に光の三原色(赤・青・緑)を合波制御する技術で特許を取得。
これをもとに6ミリ×3ミリ×2ミリメートルの超小型の光制御デバイスの開発に県内外の企業と取り組む。
まず福井県の地場産業の眼鏡に応用し、内蔵プロジェクターで眼鏡をかけた人の網膜に直接映像を投射して、視認する装置などの実用化を目指す。

産業用で微細なセンシング装置に応用し、原子炉の廃炉作業での活用も想定している。
プロジェクトは文部科学省の17年度の「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」に採択され、5年で総額6億円強の助成を受ける予定。

解説図:映像の網膜投射の仕組みイメージ(福井大学産学官連携本部提供)
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https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00437959?twinews=20170803