国の借金800兆円なのに 国家公務員「給与増」の唖然呆然 2016年1月22日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/173767/2

20日、参院本会議で補正予算が成立したが、その陰に隠れるように合わせて
成立した法律がある。国家公務員の給与を引き上げる「改正給与法」だ。
 今回の法改正で国家公務員(一般職)の月給は平均0.36%アップし、
夏と冬を合わせたボーナスは0.1カ月分増の4.2カ月分となる。
昨年8月の人事院勧告を受けたもので、昨年4月にさかのぼって適用され、
追加で引き上げ分が支給される。

 だが、国の借金が800兆円近くに膨れ上がり、消費税を10%にしなければ
やっていけないような国の公務員の給料が上がるのは、どうにも解せない。
それも人事院勧告は2年連続の引き上げだ。「民間に準拠」というのが理由で、
安倍政権が「賃上げ」を旗振りし、経団連企業がそれに応じているからだが、
許し難いのは人事院のいう「民間」とは「従業員50人以上の企業の、
従業員50人以上の事業所」で、日本全体の上位約1%の大企業に限定されて
いることだ。対象労働者も「雇用期間の定めのない者」つまり正社員で、
派遣やパートは含まれない。