http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170812/k10011097461000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_007

マダニにかまれることで主に感染し致死率が20%ほどとされるSFTS=「重症熱性血小板減少症候群」について、国立感染症研究所はワクチンの開発に取り組んでいて、動物での有効性を確認するなど開発を急いでいます。

SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」は、主にウイルスを持つマダニにかまれることでおきる感染症で、ワクチンや有効な治療法はなく、去年は全国で57人の患者が報告され、このうち8人が死亡しています。

国立感染症研究所の西條政幸部長のグループは、遺伝子を操作したウイルスを使ったワクチンと感染しないよう処理したウイルスを使ったワクチンの2種類の方法で開発を進めています。
今後はマウスなどの動物を使い、免疫力が高まるか実験を行うということで、グループでは動物での有効性を確認し、ヒトのワクチンの開発につなげたいとしています。

国立感染症研究所の西條政幸部長は「このウイルスをなくすことはできないので、患者を救うために早急にワクチンの実用化を目指したい」と話しています。

8月12日 5時18分