バブル期に乱立したリゾートマンションは、全国に約8万室あるとされるが、
新潟県湯沢町には世帯数の約4倍の約1万5千室が集中している。
1985年に上越新幹線が上野駅に乗り入れ、関越自動車道も全線開通し、スキーブームに火がついたためだ。

しかし、所有者の高齢化やスキー人口の減少で、県の地価調査によると、
JR越後湯沢駅近くの地価は、ピークだったバブル期の10分の1以下に落ち込んでいる。
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リゾートマンションでは管理費の滞納が慢性化しており、裁判所で物件を処分する「競売」が急増している。
裁判所の評価は多くの場合「1万円」だが、マンションの場合、次に買った人に、
以前の所有者の滞納分の支払い義務が生じるため、買い手が現れることは珍しい。
このため、管理組合自身が落札して負債を消し、そのうえで賃貸に回したり、格安で売却したりすることが多い。

こうした部屋には、町の内外から定住目的で移り住む人が多く、
同町によると、町に住民票がある約8100人のうち千人以上がリゾートマンションに住んでいる。
住民の高齢化率は16年9月時点で43%と、町全体より8ポイント高く、孤独死や相続放棄が問題になっている。

以下ソース:朝日新聞 2017年8月13日07時04分
http://www.asahi.com/articles/ASK896VDKK89UUPI00H.html