その時なにを考えて時間を過ごすのかだ
お金を蓄え、独立の業態を考え、時期を狙った
それまでは調理の仕事をして出来ることの基礎を作り続けた
そして三十代の後半で時は来た
半年で売上が乗ったときはホッとしたなんてもんじゃなかった
そこから調子に乗ってトントンと運び
苦節二十五年居酒屋稼業から卒業できて
今に至る
昼過ぎから買い出しに出て五時に店を開けて深夜まで働きに働いた
開店から一時間で満席になって午後十時までお客さんが途切れなかった
まあよく働いたもんだわ