>>17 >>41 >>84(続き)
「日本は自国通貨建ての債務だから、破綻はしない」という意見があるが、確かにその通りだ。
アルゼンチンなどのようにドルなど「外貨建ての債務」だと、
ドルなどの『外貨資金が尽きると破綻』してしまう。

日本は自国通貨建ての債務なので確かに破綻はしないが、
一般政府(国と地方自治体など)の借金が1000兆円を超えるなど膨大であったり、
日本政府が、毎年毎年、赤字を垂れ流すのを繰り返していけば、
『急激なインフレ』などが起こるリスクがある。

*なぜなら、「国債が償還する分」(国債を買った人に返す分)に
だいたい120兆円ほどのお金が必要になる
(借り換え国債を発行して賄っている)。

さらに、毎年毎年、歳出に対して歳入の不足分が30〜40兆円ほどあるから。

国は、毎年毎年、合わせて160兆円ほどのお金が必要となる。

(少子高齢化社会がさらに進むので、おそらく歳出はさらに拡大して行く。
そのため、「『歳出と歳入のギャップ』は今よりもさらに拡大して行くもの」と思われる

現在、歳出と歳入のギャップは『新規の国債』を発行して(借金をして)賄っているので、
「さらに毎年毎年の新規の国債の発行額は、増えていく」と思われる。)

満期を迎えて償還する国債の120兆円のうち、『日銀が4割ほど保有』しているので、

・その40%は『国債を発行しなくても良い』

・しかし、残りの60%ほどの60〜70兆円と、
国債の新規発行分の40兆円を合わせて、
『100兆円ほどの国債が発行される』
(2013年に発行された著作から引用)

それを、毎年毎年、日本政府は繰り返している。

*現在マーケットにおいて、日銀の他に国債の買い手が次第につかない状態になりつつある。

そのため、日銀は大量に国債を保有していて、
今後もさらに日銀が国債を大量に買い支えることになる可能性がある。

そうなってくると、
日銀は国債を大量に買って、紙幣を大量に発行して渡す。

それを、毎年毎年、繰り返す。

『貨幣の供給量』が時を経るごとに拡大して行く。
(お金が次第にジャブジャブになって行く)

貨幣の供給量が大きくなると、物価は上昇して行くので『急激なインフレ』などが起こるリスクがある。
(貨幣の供給量が大きくなると、貨幣の価値が下がるので『過度な円安』も起こるリスクがある。)

○貨幣供給量M、貨幣の流通速度V、物価水準P、取引回数Tとすると、

M×V=P×Tとなる。

貨幣の流通速度Vと取引回数Tが変わらないとすると、
貨幣供給量Mが増えれば物価水準Pは上昇する。

つまり、お金が増えると物価は上昇するので、お金をじゃぶじゃぶにすると、
急激なインフレは発生する。(続くかも)