2017年8月13日20時29分
イラン国会は13日、米国の経済制裁への報復措置として、弾道ミサイル開発の予算を増額する法案を賛成多数で可決した。トランプ米政権は先月、ミサイル開発を理由に追加制裁を発表しており、両国関係はさらに悪化しかねない。

 AFP通信によると、ミサイル開発や精鋭部隊・革命防衛隊のイラン国外での活動の予算を約5億ドル(約545億円)増額する内容。ほかにも政府や関係主体に米国の制裁に対して報復措置を講じるように求めている。ラリジャニ国会議長は「米国の冒険主義に立ち向かう最初の行動だ」と語った。

 トランプ政権は、先月18日、ミサイル開発に関わったとしてイランの個人や企業を制裁に加えたと発表。だがイランは「ミサイル開発や発射実験は自衛行為」と主張している。(テヘラン=杉崎慎弥)

http://www.asahi.com/articles/ASK8F5QG2K8FUHBI00H.html