戦前から続く気象庁の海洋観測。温暖化や海水の酸性化など気候や海の変化を記録してきた。時代とともに調査の狙いは変化し、船上での女性登用も進む。海洋観測船に同乗し、海の現場をのぞいた。
快晴の朝。気象庁の啓風(けいふう)丸(全長81・4メートル、1483トン)が東京・お台場を出港した。観測を専門とする海洋気象課の職員や船員ら約50人が乗り込んだ。観測船は波や海流、上空の気象状況などを調べる装置を搭載している。目指すは神奈川・三浦半島の南西約15キロ、相模湾だ。
船に入ると、まず緊急時の注意を受けた。「決められた通りに動いて下さい」。同じ方向に逃げると船が傾いて危ないため、一人ひとりが左右どちらに避難するか、指示された。
レインボーブリッジをくぐり、…
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170814000554_comm.jpg
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170814000558_comm.jpg
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170814000537_comm.jpg
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170814000534_comm.jpg