北朝鮮がグアム島周辺に向けて弾道ミサイルを発射する計画を検討していると発表していることについて、韓国のソン・ヨンム(宋永武)国防相は、実際に発射に踏み切る可能性は非常に低いとアメリカとともに見ていることを明らかにしましたが、その根拠への言及は避けました。

韓国のソン・ヨンム国防相は14日、韓国の国会で開かれた国防委員会に出席しました。

ソン国防相は、北朝鮮がグアム島周辺に向けて弾道ミサイルを発射する計画を検討していると発表していることについて、北朝鮮が保有する弾道ミサイルの射程から技術的には可能だという見方を示しました。しかし北朝鮮が実際に発射に踏み切るかどうかをただした議員の質問に対しては「可能性は非常に低い」と述べました。

ただ、そのように見ている根拠については「米韓の軍のハイレベル対話でそのような話をしている」とだけ述べ、詳しい言及は避けました。

また韓国国防省は14日、今月21日から韓国で始まるアメリカとの合同軍事演習を契機に北朝鮮の核・ミサイルへの対応訓練を強化するとともに、アメリカの最新の迎撃ミサイルシステム、THAADについて、残る4基を急ぎ年内に配備することを明らかにし、米韓の軍事的な連携を強化する姿勢を示しました。

配信 8月14日 18時41分
NHK NEWS WEB
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