2017年8月16日8時17分
 熟す前の緑色のバナナを粉末に加工したパウダー状の食品が国内で販売され始めた。バナナは黄色く熟していなくても食物繊維やミネラル分が豊富に含まれ、菓子や飲料などの材料としての利用が広がりそうだ。

 この食品は「グリーンバナナパウダー・バナナマッシュ」。製造する豪州の食品メーカー担当者が、屋外に廃棄された緑色のバナナを野生動物が好んで食べることに気づいて開発した。熟していないバナナの栄養素を調べると、食物繊維が豊富で、カリウムなどのミネラル分や腸内環境を整えるレジスタントスターチが含まれていることもわかったという。

 パウダーに甘さはほとんどないが、牛乳と混ぜてスムージーにしたり、生地に練り込んでパンやクッキーにしたりと、家庭で手軽に作れるレシピも紹介して浸透を図る。

 丸紅ケミックスが輸入し、ユニテックフーズで販売する。500グラム入りが3千円、1キロ入りが5千円(いずれも税抜き)。丸紅ケミックスの堀川環樹社長は「健康志向が高まる現代にマッチした商品」と話す。(鬼原民幸)

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