※続きです

それに充電器の本体でホルダーを充電するので、電気的な回路が多く、エラーがかなり頻繁に起きる。
一度タバコを引っこ抜いてリセットすることも多く、面倒くさい。
最近の製品は留め金などの故障は減っているようだ。

第2世代のアイコスは、ホルダーにバイブレーターが仕込んであり、電気がなくなったときにすぐ分かるようになっているので便利だ。
本体にも充電する必要があるので、別にUSB接続の充電器が付属している。
これも持ち歩くととうていポケットには入らないことになる。

★6種類を2ヵ月試飲(試吸)したところ、筆者に合っているのは「SMOOTH REGULAR」と「MINT」で、それぞれ中庸の製品だ。

● 小型紙パックのジュースのよう 充電器本体で吸う手軽なグロー

アイコスの次に発売されたのが「グロー」(glo)である。
これはブリティッシュ・アメリカン・タバコ(本社イギリス)の製品で、タバコの銘柄は「ケント」である。

グローが面白いのは、充電器本体にタバコのスティックを挿入して、挿入したまま吸うところにある。
つまり機器は一つしかないから、便利ではある。
本体ごと吸っているから、はた目にはストローで小型紙パックのジュースを飲んでいるように見える。

本体の重さは104.3gだから、アイコスより少し軽い。
大きさは高さ83mm×幅44mm×奥行き17mmから22mmだ。
奥行きに差があるのはアイコス同様、曲面デザインだからである。
奥行きに差があるので手から滑り落ちることはない。高級感はある。

タバコ(ネオスティックという)は普通のタバコと同じ形態で、ちょうど「ケント」のエス・シリーズと同じように細長い。
専用のネオスティック「ケント」は3種類あり、やはり普通のタバコ系とミント・メンソール系である。
後者が強弱2種類ある。
味は、普通のタバコ系はかなり強いポップコーンというか、焼いたトウモロコシのような味がする。

タバコ・スティックは1箱(20本入り)16.2gで、1本わずか0.4gだから、アイコスの半分しかない。
1箱の大きさは高さ86mm×幅56mm×奥行き11mm。1本の長さは82mm、直径5mmと細い。
1箱420円、普通の「ケント」エス・シリーズが410円だから、ほぼ同じだ。

ネオスティックを本体の穴に挿入し、スイッチを入れてスティック全体を加熱する。
加熱完了まで、インジケーターが作動しているのでわかりやすい。
グローの難点は、紙パックをチューチュー飲んでいるようなスタイルと、細長いスティックの出し入れに注意が必要なことだ。

電気的なメカニズムは単純なので、エラーしようがない。必ず動作する。
喫煙スタイルは慣れれば問題ないだろう。気にしているのは自分だけかもしれない。

軽くて細長いタバコのスティックを小さな穴に挿入するので、途中で折れそうになる。
私の友人(巨大金融機関の幹部)は、吸い終わって取り出すときに折ってしまい、熱いカスを出そうとしてパニックになっていた。
吸殻は、燃えたわけではないので容積は減らない。細長い分、ゴミも大きい。灰皿に入れにくい。携帯灰皿には入らない。

したがって、しばらく放置して冷まし、ゴミ箱に捨てるしかない。
燃えてはいないものの、残滓の紙部分は若干焦げているので、一酸化炭素やタールが少し出ているのだろう。

グロー本体はアイコスより軽いとはいえ、100gを超えているので、やはりズボンのポケットには入れにくい。
アイコスもグローも専用の収納ケース(本体や充電器や掃除セットも収納)を売っている。
はなからポケットに入れて持ち歩くことは想定していない。

専用ケースを買う必要性を感じるかどうかはユーザー次第。
グローにも専用のミニUSB充電器が付属していて、やはり持ち歩きには面倒だ。

★3種類試飲して2ヵ月、レギュラー味は1種類なのでこれしかない。メンソールは弱いほうが筆者には合う。

※続きます