山梨県山梨市の前の市長が、市の職員の採用試験で試験結果を改ざんしたとして逮捕された事件で、警視庁は、前市長が特定の受験者に便宜を図る見返りに受験者の父親らから現金80万円を受け取ったとして収賄の疑いで再逮捕しました。

再逮捕されたのは山梨市の前の市長、望月清賢容疑者(70)です。

警視庁によりますと、望月前市長は昨年度行われた市の職員の採用試験で特定の受験者に便宜を図った見返りに現金80万円を受け取ったとして収賄の疑いが持たれています。
また前市長に現金を渡したとして受験者の父親で山梨県内の中学校の校長、萩原英男容疑者(57)と、山梨市の元職員で市内の寺の住職の瀧沢博道容疑者(73)が贈賄の疑いで逮捕されました。

望月前市長は、職員の採用試験で合格基準に達していない受験者の点数を水増ししたなどとして虚偽有印公文書作成などの疑いで今月逮捕されていましたが、その後の捜査で別の受験者に便宜を図り現金を受け取っていたことがわかったということです。

警視庁によりますと、調べに対して前市長は「間違いありません」などと容疑を認めているということです。
一方、警視庁は贈賄側の2人について容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
警視庁は現金が渡ったいきさつなどを詳しく調べています。

望月前市長は逮捕されたあと今月13日に辞職しています。

東京地方検察庁は前市長の虚偽有印公文書作成などの容疑については処分保留にしました。

配信8月21日 17時34分
NHK NEWS WEB
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