http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170823/k10011108151000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_004

広島や長崎など日本の高校生がスイスにある国連のヨーロッパ本部を訪れ、核軍縮に取り組む部署の責任者に21万人分の署名を手渡して、核廃絶に向けて国連の取り組みを推し進めてほしいと訴えました。

広島と長崎をはじめ、全国から選ばれた高校生22人は22日、スイス・ジュネーブにある国連ヨーロッパ本部を訪れ、核軍縮に取り組む部署を統括するカスペルセン氏と面会しました。高校生たちは核廃絶への願いをそれぞれ英語でスピーチし、長崎から来た溝口祥帆さんと溝上大喜さんはけがを負った被爆者の写真を示しながら、核兵器の非人道性を訴えました。

このあと日本全国から集まった21万4000人余りの署名と核廃絶を願って折られた千羽鶴を22人全員が手分けをして手渡しました。

高校生たちは国連ヨーロッパ本部で開かれている「軍縮会議」で、過去3年間と同じように代表の生徒が核兵器の廃絶を訴えるスピーチを行うことができず、見学にとどまりました。

被爆3世で広島大学附属高校2年の小林美晴さんは「各国の外交官との意見交換の場などを通じて自分の気持ちは十分に伝えられたのではないかと思う」と話していました。

8月23日 5時41分